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ルーテシアRS再生計画(その1)

雑誌Tipo上でルーテシアRSの再生計画を取材記事を通じ1年間に渡ってお送りするパドックパスに出演中のルーちゃんを紙面では伝えきれない細かい部分をお送りさせて頂くコーナーです。
《タイミングベルトって何?》
タイミングベルト切れ!あ〜恐ろしい言葉です。何故タイミングベルトが切れてしまうと大変な事になるかと言いますと殆どの車がタイミングベルトが切れるとエンジンが壊れてしまうからです。エンジン壊れる=エンジンオーバーホール又はエンジン載せ換え!!!!
目玉が飛び出る位の金額を請求されてしまうんです。ルーテシアRSクラスで安くても30万円〜のお値段なので心臓にも財布にも悪いったらありません。
今回のルーテシアRS再生計画のドナーのルーちゃんはタイミングベルトのテンショナー(外側がプラスチック・右写真参照)にクラックが入りベルトがコマ飛び(タイミングベルトがエンジン側のカムプーリーの溝からズレてしまう現象・右写真参照)して高速を走行中だった為にベルトが切れエンジンブロー(良くF1とかでエンジンから白煙を吹いて壊れてしまっている状態)してしまった状態です。
弊社ではルノー車の整備は相当数やっています。弊社のお客様は点検もしっかりやって頂ける方が多数なのでタイミングベルトが切れての修理は殆ど無いのですが、(ルノー社の交換推奨時期は4年・6万km)個人売買や他社で購入された方でタイミングベルトの交換時期を知らなかったり、9年落ちの車だけど距離は4万kmしか走っていないからと交換しなかったりする方や定期点検もしない乗りっぱなしの方のお車は何台も修理していますので、該当する方は一度点検される事をお勧めします。
転ばぬ先の杖ですからね。

《では我が家のRS再生計画の始まりです》

それは、まだ残暑厳しい夏のある日の事でした。昔レーサー(本人は今もレーサーと語っている)が雑誌の企画で何か面白いネタが無いか探していました。そんなある日、彼がサンクの社長と世間話をしているとタイミングベルトが切れてエンジンがパーになったルーテシアRSが有るという情報を得ました。社長曰く、外装・内装は結構綺麗だから部品取りにするのはもったいない。でもエンジン直すと安くても40万円以上掛かるから直さないで部品取りにしようと思っていると聞きました。ここで広告代理店もやっているレーサーN氏は閃きました!
エンジンが壊れてしまったルーRSを再生させる企画を雑誌に載せたら当たりそう!と。そこでNさんは懇意にしているTipoに話したところ、それは面白い!是非やりましょうという事になり、企画を持ってサンクに舞い戻って来ました。
最初サンク側はエンジンダメージがどの位か分からないし、もし腰下まで駄目になっているとオーバーホールじゃなくエンジン交換も考えられるので前向きじゃなかったんですが、Nさんの『タイミングベルト交換の重要性・もしタイミングベルトが切れても幾ら位で修理出来るというお客さんの認識力のアップ・エンジン壊れた車を直していくという話題性』を熱心に説明するので確かにタイミングベルト交換の重要性なんかはお客様自身が分かってくれていたら、切れてしまうといった不幸は減らせるので渋々了解して始める事になりました。(次回に続く)